【@BAILA】15000字超でお届け!「KinKi Kids 25th Anniversary」 イベントルポ
文字だけだけど、この感動を伝えたい! KinKi Kids 25th Anniversary イベントルポ
8月26日発売の、「BAILAhomme vol.2」の表紙&巻頭特集に登場するKinKi Kids。CDデビュー25周年記念イベントの最終日に、BAILA編集部も参加してきました。それは、トップデュオ・KinKi Kidsの魅力が凝縮された夢のようなひととき。
今日は遅ればせながら、そのイベントの様子を読者の皆さんにもお届けしたいと思います!
「二人のドラマ、めっちゃ見てた!」、「歌番組でキンキが歌ってるとやっぱり聴き入っちゃう」「最近、いつの間にか『KinKi Kidsのブンブブーン』が週末の癒し」などなど、ファンならずとも、バイラ世代には昔も今も、KinKi Kidsを身近に感じている人も多いはず。
文字だけのレポートではございますが、たった二人でドームを埋め続けてきたグループの凄さを、少しでもお伝えできればと思います。
24451(ニーヨンヨンゴーイチ)……つよしとこういちで24451、しかも“25”周年!
イベントタイトルの「24451 〜君と僕の声〜」、どういう意味かおわかりになりますか? 実はそのまんま、244はつよし、51はこういち、と、二人の名前を指す数字。しかもそこに、25周年の25も隠れているという……!
新曲『Amazing Love』にも出てくるフレーズ“君と僕の声”は、光一さんと剛さんであり、剛さんと光一さんでもある。そんな、アニバーサリーにぴったりのイベントタイトルなのです。
25年以上のキャリアと絆を見せつける胸熱演出で幕開け
8月7日(日)17:50@東京ドーム。いわゆる花道などのない、アリーナすべてが客席というシンプルな会場を幅広い世代のファンの方々が埋め尽くしています。
お友だち同士はもちろんですが、ご夫婦やカップル、おばあちゃまの手を引いて歩かれる方がいらしたり、25年前にはまだ生まれていなかったであろう若い方々の姿も。このイベントはコロナ禍に配慮した、声出しNG・全席着席スタイル。
ライブというよりはクラシックのコンサート、もしくは食事のでないディナーショー(だけど場所はドーム!)みたいでした。
開演直前、湧き上がるように手拍子が大きくなり、照明が暗転すると同時にワッと拍手が! 巨大なスクリーンに、歴代シングルのMV、そして、これまでのコンサートを中心にした映像のコラージュが映し出されます。
キラキラした光の粒が飛んできそうな若かりし頃の二人、大人の色気を放つ近年の二人、最近ではお正月の鏡餅コスプレ中の二人まで、“よくぞそのシーンをピックアップしてくれましたね⁉️”と言いたくなるようなシーンがおしゃれに編集されて流れてきて、いくつ目があっても足りない状態に。
すると今度は、巨大なステージセットの上下に、歴代の二人の衣装(その数なんと252着)がずらりと現れたではありませんか……! ステージの端から端まで、一対の衣装が並んでライトアップされている様子は圧巻。あくまでほんの一部だそうですが、長い間、ずーっとずーっと活躍し続けてきたお二人なんだなぁと実感させられる圧倒的物量でした。
“事務所の物持ちのよさもすごくない⁉︎ どんな倉庫⁉︎”とくだらないことを考えている間に、衣装の合間から、光一さん、剛さんが登場! 左右から中央に向かって歩いてきた二人が、センターで交差した瞬間、手首(たぶん)でグータッチ……! 会場中から悲鳴に代わる熱烈な拍手!!
若い頃は別として、KinKi Kidsはコンサートといえども、あまりわかりやすく絡んだりしない印象があったので、この接触だけで胸が熱くなりました。25周年恐るべしです――。
懐かしすぎるドラマ主題歌は大人にこそしみる名曲
最初に歌ったのは『FRIENDS』。ドラマ「若葉のころ」のエンディングテーマだった曲です。武司と甲斐、覚えてますか? ネイビーの私立っぽい制服、よかったですよね〜。KinKi Kidsにとってはデビュー前に歌っていた、実に26年も前の曲。
当時の若い歌声も素敵ですが、大人になった二人が歌うからこそ響くものがあるというか。ピュアな歌詞と柔らかな歌声に涙腺を刺激されます。スクリーンにもドラマを思わせる大きな樹が映し出されていました。
歌い終わると、光一さんのご挨拶――ですが、「なにわ男っ…あっ」と最近鉄板のボケからスタート。剛さんの「なかなか自分のグループの名前を覚えられませんねぇ」という和やかなツッコミが入りつつも、あらためて「KinKi Kidsです」とご挨拶。
そこで、光一さん、「(このコロナ禍でもこの規模のイベントを)KinKi Kidsは安心してできるって、昨日確信した」と誇らしげにご報告。
実際、この日は、集まった5万5千人のファンの皆さんのマナーに感動させられること多数。特に、声が出せないからこその、拍手とペンライトの表現の豊かさたるや! それがちゃんとステージにいる二人にも届いているんだなぁと感じました。
ゆるゆる面白MCから“山下達郎作曲・松本隆作詞”三部作で圧倒
改めて『FRIENDS』についてのお話。思春期だった二人は、「もっとかっこいい曲がええなぁ」と思いながら一生懸命歌っていたとのことでしたが、時が流れた今では、心の深いところにしみるそうで、「本当にいい歌だよね」と口を揃えていました。
歌詞の解釈についてわいわいおふざけしてはにこにこ笑い合う二人は、出だしからとても楽しそう。ここで、デビュー前から歌っていた曲つながりで、山下達郎さんの提供曲のお話に。『Kissからはじまるミステリー』は、剛さんの主演ドラマ「金田一少年の事件簿」第2シーズンのエンディングテーマだったので、知っている方も多いはず。
実はこれ、『硝子の少年』の前に存在したKinKi Kidsのデビュー曲(候補)の一つ。光一さんも剛さんも大好きだそうで、「これがデビュー曲でもよかったよね!」とお話されていました。
言われてみれば、メンバーの誰かの主演ドラマの主題歌でデビューって、王道な感じ……! でも、ジャニーさんはそこで納得せず、『硝子の少年』の誕生を待ってデビュー、見事ミリオンセラーも達成。すごいがいっぱいありすぎてよくわからなくなってきます。
ちなみにKinKi Kidsのコンサートは、生バンドによる生演奏。バンドマスターは長年KinKi Kidsの音楽を支え続けているベーシストの吉田建さんです。光一さんが、「(『Kissからはじまるミステリー』の)建さんのベースの音がかっこよくてずっと聴いていたくなる」と絶賛、剛さんも深く頷いてました。
3rdシングル『ジェットコースター・ロマンス』も山下達郎さんの作曲ですが、これもデビュー曲として作られていたにも関わらず、ジャニーさんが納得しなかったという逸話が。
二人で「達郎さんの曲って本当難しい」としみじみ言い合ったところで、剛さんから「みんなジェットコースター・ロマンスをリリースした経験ないと思うけど、わかる〜みたいな顔して聞いてるから。おじいちゃんやお母さんとか家族の誰かにジェットコースター・バカンスって曲を作ってもらって〜それを家族の前で披露するってなったら、少しは僕らの気持ちわかると思う」、「できれば(達郎さんみたいな)髪の毛の長い人に作ってもらって」と謎の提案が(笑)。光一さんから「あんまり家族に曲が作れる人がいる人おらんと思うよ(笑)」とつっこまれていました。
そんな笑いがいっぱいのゆるゆるMCから、曲に入ると最高にかっこよくなるのがKinKi Kids。『Kissからはじまるミステリー』、『硝子の少年』、『ジェットコースター・ロマンス』と続いた、“山下達郎作曲・松本隆作詞”3作は、世代的にもめちゃくちゃ刺さりましたし、生歌・生演奏で聴くこの3曲、改めてめちゃくちゃいい曲だなと感激しました。二人とも歌がう〜ま〜い〜!
KinKi Kidsファンのペンラ芸がすごい!
ここで面白かったのが、「ジェットコースター・ロマンス」の時のペンライトの動き(観察するに、縦に大きく1回転半させてまた戻る感じ)。会場の躍動感がものすごかったです!
どのグループのコンサートでも特徴的なペンライトの動きってあるものですが、KinKi Kidsの場合、バラードも多いですし、他の曲ではそこまで目立つ動きはなかっただけに、この曲の時の会場中がくるくる?ぐるぐる?しているかのようなペンライトさばき、衝撃でした。
45thシングルには“山下達郎・竹内まりや夫妻”の曲がセットに
次の曲は、発売したての45thシングル『Amazing Love』のカップリング曲『Midnight Rain』。『Amazing Love』は山下達郎さんが作曲、『Midnight Rain』は竹内まりやさんが作詞作曲という、一つのシングルにご夫妻の曲がパッケージングされているという奇跡!
二人も、「想像もしていなかったよね」と頷き合っていました。光一さんから、「偶然と偶然が出会って新たな形が生まれていく、これからもそういう出会いを大切に、僕たちらしいものにしていけたら」という素敵なお話が。
別のタイミングでだったかもしれませんが、剛さんも「一つひとつの出会いが奇跡みたいだからこそ、先のことを想像するのって難しい。最初にジャニーさんからもらった名前はKANZAI BOYAだったけど、僕たちのリアクションがあまりにも悪くてKinKi Kidsになったわけで。普通グループ名って変わらんやん。そういう、計算しては作れないところに人生のうまみがある。一つひとつの瞬間が本当に特別だなって感じます」と、お話ししていました。
インタビューでもよく「先のことはあまり考えない」とおっしゃる二人ですが、その根っこにある考えが聞けたような気がしました。
剛さんにとってこの『Midnight Rain』は、「芝居をしているような感覚になる、映画のワンシーンみたいな曲」というお話も。最近は剛さんの演技を見る機会がなかなかないので、またいつか拝見したいなぁなんて思いながら聞いていました(金曜21時のTBSドラマで育った世代)。
山下達郎さんの曲と同様に、竹内まりやさんの曲にも“まりや節“というものがあるそうで、「ご本人を降臨させないと」と言い合う二人。光一さんに「今日はどれくらい?」と尋ねられた剛さん、「まりや100%(キリッ)」と言い切っていました(笑)。
前日の6日の公演には、まりやさんご本人がいらしていたそうで、「昨日ご本人を浴びたから! 今日はもっと出せる気がする」とも。光一さんも「1000%出すつもりでいって、ちょうどよくなる」など、二人とも絶口調! そこからの『Midnight Rain』は、まさに竹内まりやさん、といった感じのしっとりとした大人のラブソング。二人の“愛してしまった”というフレーズの響きに、うっとり聴き惚れました。
活動初期のジャニーさんとの思い出話に花が咲く
続いての曲は、『たよりにしてまっせ』。原曲は昭和31年発売の、笠置シヅ子さんによる歌謡曲。それをヒップホップっぽくアレンジして、NHKの音楽番組「アイドルオンステージ」などで披露していたというデビュー前の思い出の曲です。
当時、ジャニーさんに「YOUたち、これを歌うんだよ」と渡された時は、「何言ってんねんこのおっさん」と思ってしまうほどのショックを受けたそう(笑)。
「TOKIOとかは『ワンナイト・マジシャン』とかかっこいい曲歌ってたから」「あれいい歌よなぁ」「それに比べて『俺ら終わった……』って思ってたわ」と当時のがっかりぶりを懐かしそうに話しながら、でも「今聴くとすごくかっこいい!」「子どもの頃の僕らはそれに気づけてなかった」と振り返っていました。
当時、この曲の振り入れ(ダンスを覚える)をしたのは、剛さんの誕生日の日のことだったそうで、「あなたの誕生日ね、4月」「10日、ペリーさんの日ね。テレ朝のリハ室ね。誕生日だなんて言ったら気ぃ使わせちゃうかなって思って言わなかったら、後から『YOUなんでそういう大事なこと言わないの』って怒られた」というやりとりも。
ジャニーさんは関西の少年たちに、わかりやすく関西弁の歌を歌わせようと思ったんじゃないかとのことでしたが、実際には「すごく恥ずかしかった!」と力説。
剛さんが「“ゴジャゴジャ言わんと”のところを、“ゴ〜ジャゴジャ言わんと”と食って入るのが恥ずかしかったっ!」と訴えると、光一さんも「わかるー!!! 剛くんも恥ずかしいと思ってたんならなんか安心したわ」と全力で同意。
「剛くんは(あの頃から)できあがってる人だったけど、俺はなんか首が座ってなかったやん」と話す光一さんに、ピンとこない剛さんが「え、どゆこと???」とふにゃっと苦笑するシーンも。「でも実際、“頼りにしてまっせ”言わんもんな」「“おおきに”も言わん。こそばいやん」と関西人ならではの違和感について語り合うなど、とにかく話が尽きない様子。
古い思い出を共有しているっていいなぁ、ある意味幼なじみでもある二人なんだなーと感じたMCでした。
KinKi Kidsの衣装はメンバーカラーでも統一感はゼロ
ジャニーズのコンサート衣装というと、基本的には全員同じコンセプトで作られることが多いように思いますが(おそろいとか、デザインちょっと違いとか)、近年のKinKi Kidsは、むしろ“あえて統一はしません!”という印象。
今回も、すでにワイドショーなどでご覧になった方も多いかもしれませんが、光一さんは赤系の王子っぽい衣装なのに対し、剛さんは青系のカジュアルな衣装で、赤と青というメンバーカラーを使っている以外は、とても同じタイミングで着るものだとは思えない感じでした(笑)。
イベント中も、衣装の話になったのですが、剛さんのざっくりしたブルーのメッシュニットを指して、「剛くんそれ、東京ドームのバックネットじゃない?」と茶化してみたかと思いきや、「剛くんならバックネット使ってもおしゃれになるじゃない!」と絶賛するなど、光一さん大忙し(笑)。
どうも、最近流行りのオーバーサイズが似合わないというのが光一さんの悩み(?)のようで「今のあれオーバーサイズの服、無理やん。俺が着ると“それ、サイズ合ってなくない?”って言われんねん。これなんの差?」と不満げ。剛さんは「タイトな服をよく着てるからじゃない?イメージができちゃってるだけ」と優しくフォローしていました。
ちなみにBAILAhomme vol.2では、予告で公開済みの衣装の他にも、光一さんにいつもだったら着ることのなさそうな服を着ていただきました。
らしいか、らしくないかで言ったら、らしくはないかもですが、それはイコール似合わないってことでは決してない!のです!新鮮なのもまたよしなので、またぜひいろいろ着てみてください!!と、遠くからお願いしておきたいと思います。
衣装といえば、最初にずらりと登場した歴代ステージ衣装たち。いつ着たか覚えていないものがたくさんあるようでしたが、『硝子の少年』を初めて披露した時の真っ白な衣装については真っ先に「これ!」と教えてくれました。
これらの衣装は、ジャニーズ事務所の伝統で後輩たちに引き継がれているそうで、実際タグには、光一さんや剛さんの名前の上や裏にHey! Say! JUMPの薮さんや、Kis-My-Ft2の北山さんのお名前が。その中に、Hey! Say! JUMPの八乙女さんのはずが“八女乙”になってしまっているものを発見して、二人でツッコミを入れる場面も!(笑)
顔を見合わせながら懐かしいダンスを披露
そんなこんなでいよいよ『たよりにしてまっせ』。ここまで基本歌オンリーで踊らずにきた二人が、「うろ覚えのまま覚えているところだけ踊りたいと思います」と宣言。
忘れたところは、光一さんは“両手を広げたポーズで誤魔化す“作戦でいくとアピール。この曲のダンスはなんだか可愛くて元気いっぱいで、当時をよく知らなくても、子どもの頃に踊っていた感じが伝わってきました。
歌い踊りながらお互いを見ては、くすくす・わははと終始笑顔の二人、心底楽しそう。途中、同じところで二人とも踊りを忘れて誤魔化しに入ったり、剛さんの腰でリズムをとる感じの動きに、光一さんが食いついたりしていました。
どうもその振りは光一さんにとっての“ザ・剛くん”みたいで、終わった後、その動きを再現した剛さんに「んぁ゛ぁ、つよしくんっぽい!!!!!」と大絶叫。客席にお尻を向けて、それを堪能。剛さんは「どんなイメージやねん」と笑いながらも、やめずにちゃんと見せてあげてました(笑)。
『Hey! みんな元気かい?』を公式YouTube用に生収録!
そして、ここで最終日だけのサプライズ! “この会場に来られなかった方や来ることを断念された方ともひとつになれる方法がないか”を模索した結果、「YouTubeがあるやん……!」ということで、今この場で歌う『Hey! みんな元気かい?』を、後日公式YouTubeにアップすることを発表!
「堂島くん(シンガーソングライターの堂島孝平さん、この日もギタリストとして参加)が編集に時間がかかっちゃうタイプやからぁ。Blu-rayとかになるまでだとお待たせしちゃうけど、YouTubeならこの空気をすぐにお届けできるんじゃないかなって」という剛さんのボケまじりのお話を、光一さんが「裾野広く多くの方に届けることができたらと思います」とまとめます。
「どの曲をやるかはね、『まけたらアカン』とか『5×9=63』とか…」と剛さんが話しだすと、渋い顔で「いーやーいーやー」と(「あーあー聞こえなーい」ってやる時のような仕草付きで)言い続ける光一さん(笑)。
「落選し続けている『Back Fire』もね」には「おしりに火がついた〜」と笑って歌っていました。
そんなわけで、選考過程にはいろいろあったようですが(笑)、『Hey! みんな元気かい?』へ。曲に合わせて大きくクラップしましょうと誘導しながら、「ごじゃごじゃ言わんとまかしとき!」と先ほどの歌詞になぞらえて剛さんがかっこよくキメて見せると、「ひゃー恥ずかしー」とからかい顔の光一さん。剛さんも笑いながら「自分よくやるやつやん」とこたえていました。
そんなハッピーなムードが会場を包む中、剛さんが大きくクラップして曲がスタート。広いドームゆえ、手拍子が完全に揃うというのは難しく、客席の躊躇が伝わった瞬間があったのですが、すかさず「ずれても気にしない!」と光一さんの一声。
一気にムードがポジティブになり、大きな大きなクラップに! この曲の二人の歌声、そしてファンの皆さんの熱量が本当に素晴らしかったので、ぜひYouTubeでの配信をたくさんの方に見ていただきたいなぁと思いました。
今の時代に不思議なほどしっくりくる歌詞で、多くの方の心に寄り添ってくれる気がします。最後は光一さんの「あ!つよしくんあれやって!」に、剛さんが「チャンネルとうろくよろしくおねがいします!」と可愛く締め!(笑)
KinKi Kidsの音楽のターニングポイントになった2曲とは
次のコーナーのテーマは、“KinKi Kidsの音楽的ターニングポイント”。一つ目の『ボクの背中には羽根がある』は、「KinKi Kidsにはフォルクローレの響きが似合うんじゃないか」と、織田哲郎さんが作曲したもの。
二つ目の『薄荷キャンディー』はスウェーデンの作曲家チームによるもので、どちらもKinKi Kidsの音楽に新たな枝を増やしてくれた意義深い曲とのこと。光一さんは『ボクの背中には羽根がある』に、近年また違う想いを抱くようになったそうで、「音楽はその時代、時代に寄り添ってくれるけれど、自分にとっては、ジャニーさんが亡くなってから聴こえ方が変わった曲です。
何度も言ってしまっているけど、改めて“自分たちに羽根をくれたのはジャニーさんだなぁ”と強く感じる」と話していました。二人の柔らかな歌声に会場中が聴き入る優しい時間。『薄荷キャンディー』の時の、透明感あるグリーンの照明が爽やかで、印象に残っています。大サビの“君だけ〜”も素敵だったー!
と、感激していたら、歌終わりの光一さんが「その顔が見たいということで聞いてますけど」と、松本隆先生作詞『薄荷キャンディー』の一節“白い歯/舌見せて笑う”の実演を剛さんにリクエスト。
これ、大阪から始まった25周年イベントの間中二人が擦り続けていたネタのようで、剛さんが、目を見開いたちょっと不気味な“白い歯/舌見せて笑う”を披露、それを見て光一さんが大笑いするという流れ。
この剛さん、絶対もっと可愛い顔ができるのになぜ⁉︎と嘆きたくなるほど、シュールな表情なんです(涙)。そこで、堂島さんが、「二人がすごく言うから、ぼくも眠れなくなるほど考えたんだけど」と挙手。
その前の歌詞“飴玉/持ってないかな/これが最後なの”から考えて、舌に飴玉をのせて見せながら笑っているんじゃないかと。個人的にはそれが正解なのではと思ったのですが、実際にやってみると、なぜか先ほどの剛さんの顔とさほど変わらない結果に(笑)。ぜひどなたかに、松本隆先生の素敵な詞の世界を再現するような可愛い表情を導いていただきたいところです。
20周年の革命的一曲! 迫力の『薔薇と太陽』
ひとしきりの歌詞の解釈の後、「みんなも“KinKi Kidsの曲の歌詞を冷静に考えてみる日”を作ったらいいと思う」という剛さんの話を受けた光一さんが、「Kissからはじまります」と盛大に噛み倒してひと笑い。
「『Kissからはじまるミステリー』の“君の背中をひそかに尾行した”だってだいぶ危ないよね」という話をしたかったようで、ドリンクボトルを抱えながら、ステージを右に左に尾行する動きを実演してくれました。ひょうきん(笑)。
そして次の、『薔薇と太陽』へ。THE YELLOW MONKEYの吉井和哉さんがKinKi Kids20周年の時に提供してくれた、甘美な世界観とロックなサウンドに昭和歌謡のムードが絡み合った最高にかっこいいナンバー。
光一さんがドラマチックなダンスを披露、剛さんがクールなギターを奏でるという、KinKi Kidsの新たな魅せ方を切り開いたという意味でも革命的一曲です! ところが、準備に入ろうとするも、先ほどの“尾行”が後を引いている光一さん、「踊らなあかんのに息が切れる」とゼーハー。
剛さんが「コミカルな動きって疲れるのよ」とフォローするも、「喋れば喋るほど休んでるように見える?」と言いながら「この曲の振り付けはYOSHIEさんが〜」と話を続けたせいで、「その話(4日間で)初めてするやつやん」と剛さんが吹き出す始末。どんどんドツボにハマっていった光一さんなのでした(笑)。
いざ、光一さんが曲フリをお願いすると、「光一が舞って、舞って、舞いまくる〜」と独特の節で語り出す剛さん。「待って、その昭和の前説みたいなんやめて!」と光一さんからストップがかかっていました(笑)。
それでもまだ素直に終わらないのがKinKi Kids。今度は「どっちが薔薇?どっちが太陽?〜」と剛さんが新たな昭和の前説風を続けると、「え、本当にどっちやろう? どっちがどっちだと思う?」と普通に考え出してしまう光一さん。それにはさすがの剛さんも「楽屋ちゃうねんぞ」と笑ってしまっていました。
いよいよ歌い出し、会場の拍手が静まった一瞬のブレイクの後のイントロが、かっこよくてですね!この曲の光一さんは、王子な衣装がめちゃくちゃハマっていて、情熱的なダンスに目を奪われます(光一さんのインスタに、この曲のdance practiceがアップされているのでぜひ見てみてください!)。
間奏で、光一さんを先頭に縦に並んだダンスがあるのですが、個人的にはそこが、大魔法とかが繰り出されそうな迫力があってとても好きでした。剛さんのちょっと気だるげで色気のある歌声も最高に痺れます。イエモン吉井さんの香りを感じるんですよ〜。
歌い終わると「あっつ〜」とジャケットを脱ぐ光一さん(剛さんはもうだいぶ前に「あっつい!」とブルゾン脱いでます)。「火って熱いよね、酸素が薄い」と特効の炎についてぼやきながら、スタッフさんに「私を上に連れてって!」と声をかけ、ムービングステージに乗って剛さんが待つ少し上の階へ。
次の歌のためにギターを構えようとするのですが、激しいダンスの直後でお疲れなのか、いろいろなことがおぼつかない様子。それをじーっと隣で見ていた剛さん、「見てぇ、今、ピックが落っこっちゃった」とご報告。
腕まくり中の光一さんが「僕ばっかり見ないでよ〜」とふざけて返すと、「こんなずっと頑張ってるのにかわいそうやねん」と剛さん。「なんでも面白い世界になってきたね」と笑い合う二人。「ピックって三角形だから予想もしないとこにいっちゃう」「底辺×高さ÷2……」「袖捲りながら言うとなんでもオモロイな」とぽそぽそおしゃべりしていました。
「LOVE LOVE あいしてる」で始まった共作の歴史
先日放送された、「LOVE LOVE あいしてる 〜最終回・吉田拓郎卒業SP【祝!キンキ25周年】」。皆さまご覧になりましたか? 幸せだけど、どこか切なくもあって、でもとても温かい番組でしたね。
光一さんは、番組の最後で「拓郎さんにお花を上げた時の顔が忘れられない」と話してくださいました。ということで、次に歌うのは、番組のテーマソングであり、拓郎さん作曲の『全部だきしめて』。そして、『好きになってく愛してく』、『恋涙』、『愛のかたまり』という、剛さん作詩・光一さん作曲の共作コーナーへ。『全部だきしめて』と『好きになってく 愛してく』は二人並んでギターを鳴らします。
『好きに〜』のメロでは二人に力強い赤い照明が当たってかっこよかったのが、『恋涙』では一転、ピンク紫っぽい照明で甘く切ないラブソングのムードに。『恋涙』は、歌い出しの「ねぇ…」のみならず剛さんの歌声がときめき成分100%な感じでキュンとしました〜。
しかもそのメロディを作ったのが光一さんだと思うと、また何度目かの“すごいなKinKi Kids……”に落ち着くしかないという。歌い終わり、光一さんが「いい曲だよね!」って冗談交じりの本気で言っていたり、後ろの堂島さんにも同意を求めてみたりしていたのが微笑ましかったです。
堂島さんも「本当にいい曲だと思う!」と本気でこたえていたのが愛でした。ただ今回、その堂島さんの曲が一曲も入っていないということで、二人が謝る場面も。『カナシミブルー』や『永遠のBLOODS』、アルバム曲だけど二人も大好きな『Misty』など、素敵な曲をたくさん提供している方なのです。
『愛のかたまり』については、二人も想像していなかったくらい“一人歩きしてくれた曲”で、「事務所の後輩や、他のアーティストの方々も歌ってくださったりして」「シングルだと思ってる人も多いけど、カップリングなんですよ」というお話も。
二人の歌声とピアノの旋律が紡ぐ夢のひととき
ここで光一さんから「今回はコンサートとは言わず、イベントというかたちで、派手な演出などは入れずに歌をまっすぐにお届けしようと。でも、なんとか少しでも皆さんの近くに行くにはどうしたらいいかを考えました」というお話が。
なんと、二人で一つのフロート(アリーナの外周を回る大きな乗り物)に乗って会場を回りながら歌ってくださると……! 他のグループでは一般的な演出なのですが、ここ数年のKinKi Kidsのコンサートではなかったことのようで会場から盛大な拍手が。「声は出せないんだけど、普段からキンキのファンはそういうの得意だもんね」と光一さん。
いわく、KinKi Kidsのファンの皆さんは、遠くにいるときはわーってペンライトを振ったりしてくれているのに、近くに来ると息をのんでじっと見つめてくるスタイルなんだとか。「アリーナの皆さんは後ろを向かないと辛くなっちゃうから、どうぞ立ってくださいね」と声がかかると、皆さんすっと静かに立ち上がっていました。
フロートでの光景の美しさ、これがこの日のハイライトでした。ピアノの旋律一つで『このまま手をつないで』が流れると、動き出したフロート上の二人にピンスポットが当たります。ペンライトの赤と青がきらめく中、スタンドやアリーナのファンの皆さんに向かって手を伸ばす剛さん。
まるで本当に手を繋ごうとしているかのように切実で、松本隆先生の歌詞の中の“指先へと愛がふるえてる”というフレーズを、そのまま表しているかのようでした。剛さんがゆったり手を振ると、その先にいるファンの皆さんも手を振って応えます。その小刻みなペンライトの動きが、移動していくフロートと同じ軌跡を描きながら途切れることなく続いていて、見惚れてしまいました。
一方の光一さんは、すっと立ったままではあるんですけど、すごく優しく会場に集まった方々を見つめているように見えました。二人の振る舞いは違うけれど、確かに想いが通じ合っている、そんなふうに感じられたひととき。あまりにも静かに会場中が二人を見つめているから、東京ドームシティのジェットコースターの音が時折ゴーっと聞こえてくるんですよ。それくらい純粋な時間だったと思います。
フロートが半周したところで、MCへ。「『このまま手をつないで』を歌うと、ライブの最後って感じがするよね」と光一さん。初期のコンサートでは必ず最後の方に歌っていたんだそうです。
剛さんは「松本先生のストレートでシンプルな歌詞。今は実際には手をつなげなかったりするから、余計に切ないよね」と気持ちを込めて話していました。
「フロートで外周を回るのに、ピアノ1本っていうのはなかなかないよね」「みんながペンライトをふって想いを届けようとしてくれているのが伝わってくる」という会話から、やっぱりボケたくなるのが光一さん。「皆さんのマスク美人姿ちゃんと見てましたよ」と(笑)。剛さんが「だから、美人ですねでいいやん」とつっこむと、「マスクをしていても美人という意味です!」と返していました。
「やっとKinKi Kidsが近くに来てくれた、やっぱり小さかった、と」とボケを重ねると「そんなに大きくないんですよね、仕方がないですね」と剛さん。たしかに大きくはないお二人なのですが、二人しかいないから小さくは感じないんじゃないかなーと思いながら聞いていました。同じくらいの身長というのもKinKi Kidsの奇跡の一つかもしれませんね(笑)
25周年は、“二人で歌う”『Anniversary』
「20周年の時は、剛くんもつらいことがたくさんあって。イベントにはリモートで参加という、ある意味最先端だったね」「渋谷からでしたね」というお話が。
そう、5年前は、剛さんの突発性難聴という大変な出来事があった年。この日も、その辛さを感じさせない歌声を響かせていた剛さんですが、こうなるまでの努力を思うと本当に大変な5年間だったと思います。ヘッドホンからイヤホンに、ただ立っているだけでも辛いところから、リズムに合わせて体を揺らしたり、音と一緒に踊るところまで――。
イベントの最中、音がずれていないかを確認しに行ったり、手の動きで音の指示を出したりされていましたが、今でもそうして病状と向き合いながら、最大限のパフォーマンスを届けてくれているんですよね。
残りの半周で歌うのは『Anniversary』。20周年の時は、光一さんが一人で歌番組で歌ったり、20周年イベントではファンの皆さんと一緒に、離れたところにいる剛さんに向けて歌ったりした大切な曲です。
「25周年の今、二人で歌えるというのは素敵なこと」という光一さんのメッセージには胸を打たれました。「今日はみんな心の中で歌ってね」と剛さんが声をかけると、「実際に歌ったらつまみ出します」と光一さんが低音で釘をさしたりも。
メインステージに戻ると、「『Anniversary』っていつの曲だっけ? 10年以上は経ってるよね。でもそんな気がしなかったりする」「ずっと歌い続けられる素晴らしい曲がKinKi Kidsにはたくさんあるよね」というようなお話をしていました(2005年に発売した20枚目のシングルです)。
虹色の幸せが織りなす新曲『Amazing Love』!
最後は、25周年の記念すべきシングル『Amazing Love』で締めくくり。山下達郎さんが作曲、光一さんと剛さんが二人で作詩をしたアニバーサリーソングです。
「達郎さんが、“KinKi Kidsがドームでバーンって歌えるように”って、曲を作らはったって」「僕らが詩をのせた後にその話を聞いたんですよね」「同じようにこの光景をイメージして詩を書いていたから」「達郎さんに導かれてできた曲ですね」「これからもこんなふうに生まれる奇跡を大事にしていきたい」「改めてとんでもない曲だなと思います」というやりとりが。
そしてここで、今日がKinKi Kidsの通算501回目の公演だという発表も(昨日が500回だったのをスルーしていたみたいです(笑))。「皆さんがいたからです」と口を揃えた後、剛さんの「今日しか作れない虹をかけてください」という言葉で、いよいよ『Amazing Love』です!
歌詩の虹色にかけて入場時に配布していた七色のサイリウムもようやく出番です(我々取材陣もいただきました!)。ダンサーさんやコーラスさんの動きに合わせて、客席のサイリウムが揺れる様子は、なんでしょう、幸せを絵に描いたみたいで。
メロディも二人の歌声も、伸び伸びときらめいていて、ドームからは見えないはずの青空が見えたような気さえしました。25周年の今、KinKi Kidsが“ここから始まるよ/Our Love!”と歌う、とびきりの多幸感に包まれたクライマックス!
「また冬にここでお会いしましょう!」最高の約束♡
そして最後のMCへ。まず、光一さんから集まった5万5千人の方々への感謝の言葉が。
「いろいろな制限がある中で、皆さんがこうしていろいろなルールを守ってくださるから作ることのできる時間です。この形ならこういう状況でもできると皆さんが、示してくださった。我々からも拍手を送らせてください。見えにくい席もあったと思います。遠かったという方もいらっしゃるでしょう。でも、想いが届くように歌ったつもりです」。ドームが拍手でこたえます。
この日が、光一さんがナレーションを務める音楽番組、NHK BSプレミアム「The Covers」のKinKi Kids回第一夜の放送日ということで、「ちゃんと冷静にナレーションしたよ」と、剛さんへの報告が。その上、(放送があるから)「帰ったらまた会えるね」と、王子様のような一言まで飛び出しました……!“見た目は王子・中身は子ども”に見せかけて、こういうことをさらっと言えちゃうのはやっぱり“中身も王子”!
そして剛さんからのご挨拶。
「ここに来られなかった方々も含めて、皆さんの人生が、僕たちの人生に重なっているということを強く強く感じました。声が出せないからこそかもしれませんが、一人ひとりの想いや愛が痛いほどとんできていて。これからも、皆さんと一緒に、新しいステージを作っていけたらと素直に思いました。こんなにもたくさんを愛していると言える人たちがいる幸せを噛みしめています。本当にたくさんの愛をありがとうございました」。
剛さんのファンの方々への愛情はインタビューでもいつもブレることなく真っ直ぐ。想いの深さを感じます。光一さんからも「本当にたくさんの愛を感じました。冬にここでお会いしましょう」と、恒例の冬のコンサートを約束する素敵なメッセージが!
会場中から想いのこもった拍手を浴びて、二人がステージ中央に。真っ直ぐ立った光一さんが指差しで“1”を作ると、剛さんが“2”を作って、光一さんの“1”に横から重ねます。それは、二人で作る“K”のハンドサイン……!
最後の最後に特大の愛を残して二人が去ると、イベントはエンドロールへ。冬の約束を告げるメッセージが改めて表示され、夏の夜の祝祭は温かな拍手に包まれて終わりました。
たった二人で東京ドームを埋め続け、最多記録更新
CDデビューから25年、東京ドームに立ち始めてからは24年。オリコン初週売上一位連続獲得記録も、単独アーティストによる東京ドーム公演最多記録も更新し続けているKinKi Kids。その記念イベントで感じたのは、音楽の素晴らしさ、MCの笑顔の多さ、二人のキャリア、そしてファンの皆さんとの間にある絆です。
生バンド演奏で聴くKinKi Kidsの歌は間違いなくCD以上の感動!剛さんの曲ごとに音色が変わるかのような多彩な表現力にも圧倒されるし、光一さんの声の響きの豊さや複雑なハモを行き来する巧みさにも驚かされるし、何より“2人が歌うとKinKi Kidsになる”というのを実感できます。それがMCになると、もうずーっとずーっと二人が笑顔!
トークの上手さあってだとは思いますが、どんな話題も面白くなるし、何をしていても楽しそうなんです。それから、光一さんが、たとえば声を出してはいけないことや客席から動いちゃダメ!など、言いにくいことも笑いを交えながらちゃんと伝えていたことが印象に残っています。
剛さんは剛さんのやり方で、時にそっと一言足してフォローしたり、真摯に愛を伝えたり、優しい空気を届けたりしていて。二人しかいないからこそ、それぞれに“やるべきこと”を果たす、そういうグループとしての在り方、アイドルとしてのキャリアを感じました。
そして、ファンの皆さんのリアクションの見事さです!素晴らしいパフォーマンスには熱い拍手を送り、笑いを噛み殺しては拍手に変え、声が出せずとも温かいムードを作り出せることを証明していて。
長年応援してきたファンの方が大勢だとは思いますが、最近好きになった方だっているはずなのに、その差を感じさせない統一感があるのが不思議です。そういう関係性をファンの皆さんとの間に築いてきたのがKinKi Kidsの25年だということを、体感させていただく素敵な時間でした。
最後になりますが、この長い長いイベントレポートを最後まで読んでくださった方(ありがとうございます!)、2022年はKinKi Kidsにも公式YouTubeがある時代、ここに出てきた名曲(の一部)、新曲をクリックするだけで楽しめます。懐かしさを覚えた方も、この25周年で急に興味が湧いた方も、ここまで読めちゃった今がきっとハマりどきです!
そしてその勢いで、来週発売のBAILAhomme vol.2(KinKi Kidsが表紙です)、ぜひチェックしてみてください!